후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
「まあ、勿体ないことを」
と言って、お君は怨めしそうに、いま投げ込まれたお御籤の紙を見つめていますと、
「お君や、帰りましょう、もうどうなってもわたしは知らない」
お銀様はお君の手を取って引き立てるようにし、自分が先へ立ってお宮の前の鋪石を歩きました。お銀様の挙動には、いつでもこんな気むずかしいことがあります。夕立の空のように急に御機嫌が変って、人に物をやってしまったり、また自分の物を惜気もなくこわしてしまったりします。お君はよくその呼吸を心得ているけれども、この時はあまりお嬢様の我儘が過ぎると思いました。我儘というだけでは済まない、これは罰の当ったような仕業と思わないわけにはゆきませんでした。大神宮のお膝元で育ったお君には、神様を粗末にすることは罰当りという観念が強いのであります。
「お嬢様、ナゼあんなことをなさいます、せっかくのお御籤を……罰が当ります」
「何だか、わたしは知らない」
お銀様はお君を引き立てて、お宮の外へ出てしまいました。
「大吉は凶に帰る」
この時、茶所で、米友が昼寝をしていたのはどうも仕方がありません。お銀様は先に立って、
「お城を見て行こう、お城の方へ廻って見物して帰ることにしようわいな、早く」