후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
その座敷はかなり広いけれども、なんとなく陰気な感じのするほどに古びた座敷でありました。その中に行燈が一つ、座敷の広いのにしては、あまりに光が暗いと思いました。光が暗いから、それで、部屋がいっそう陰気に見えるのではないかと思われます。
案内されるままにこの座敷へ通ったけれども、竜之助の心は解けているのではありません。
戸を締め切って、行燈だけを点け放しておいたことの理由は、ただいまの女の言葉によって、よくわかったけれども、何故にこの女から、こうまでして自分が待たれるのだか、それはわかりません。また何の由あって、これほどに懐しく、自分をこの女が、旅の宿で待っていてくれるのだか、それもわかりません。
竜之助が、不審に堪えやらぬ面をして、座敷に通っていると、女はその暗い行燈の下へ坐って、そこで仕事をはじめました。
なるほど、仕事をしながら、今まで待ち明かしたという心持が、嘘とは思われません。
それにしても、自分は旅の身である。ここはいずれの宿か知れないが、旅籠屋には違いない。旅籠屋とすれば、この女は宿のおかみさんか、そうでなければ女中であろう。こうして着いた上からは、とりあえず風呂のかげんを見てくれるか、食事の世話をしてくれるのがあたりまえであろうのに、それらのことは頓着なしに仕事をはじめている。