후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
百日の間に、参籠堂に籠って、夜な夜な霊ある滝に打たれてみた時には、信心のなきものもまた、冷気の骨に徹るものがありましょう。心頭が冷却して、心眼が微かに開くと共に、肉眼に光を呼び起してくることはありそうなことです。
巣鴨、庚申塚のあたりの一夜の出来事が縁となって、机竜之助は夢のように導かれて甲州街道を辿りました。夢で見た時に、自分の眼が明らかにあいて、以前、東海道を上って行った時の旅のすがたで、女を守る駕籠に引添うて河原の宿、小名路の花屋まで来たが、現実はそれと反対に女に誘われて、駕籠に揺られて小名路まで来ました。
そこはこの女の土地で、その好意によって蛇滝の参籠堂に隠れて、ついに今日に到りました。蛇滝の水に霊があるならば、この男の眼を癒さないという限りもあるまいが、事実、こうして夜歩きをすることは、この高原に来た時とのみ限ったことではありません。全く見えない時ですら、江戸の市中を自在に潜行して人を斬りました。
その時、小仏峠の一点に火が起りました。
大見晴らしから小仏峠へ出る細径があります。火はその一点、小仏山の頂上に近いところで起りました。野火というほどのものではありません、まさしく焚火でありましょう。