일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おおさかをあるく

大阪を歩く

直木 三十五

直木 三十五의 大阪を歩く(おおさかをあるく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,964자 · 65화면

아오조라 문고

こういう考え方は、一体いいのか、悪いのか? たしかに、大阪及び、大阪近くには、この飯の尊重と、お粥の尊重とが、都会に似ずはびこって、そして又、節約のすきな人が、年々、汽車弁当の残飯が、何万石になるから、棄てるなとか、宣伝しているが、その一方米の豊作で、百姓が困り、それが為購買力が無くなって、経済界が何うとか――この矛盾は、一体、何んであろうか?

この問題は、近代の科学的産業組織の発達に伴いえない農村の欠陥と、伴わないに拘らず、急激に膨脹した農村経済との矛盾であると、私は考えているが、こういう問題を別として、こうした倹約思想は、明治時代で、廃棄さるべきものであった。

こうした消極的な、金を使わずに、ためて、自分の生活を安定させるという考え方は、近代の経済に於て、決して大きい富を齎すべき方法では無い。所謂、近江商人的のやり方で、大阪の実業家のやり方では無いと、考える。

だが、未だに「手固い」という事を、唯一の信用として大きく儲けるよりも、損をするな、と、いうモットーの下に、石橋を叩いている実業家が、可成りに大阪には多い。そして、彼等のその考え方が、何処からきているかと云えば、世界の動きを知らない所からきている。