일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぐじんのどく

大雷雨夜の殺人 他8編

小酒井 不木

小酒井 不木의 大雷雨夜の殺人 他8編(ぐじんのどく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,456자 · 55화면

아오조라 문고

こうしたことは世間にしばしばあることで、かかる際、義理の子はいわば夫婦に子福を与えた福の神として尊敬されるのが世間の習いですが、奥田家においても、健吉くんは実子ができてのちも、同じ腹から出た総領のように夫妻から愛されて成長しました。ことに健吉くんは性質が温良でしたので、主人奥田氏の気に入って氏が逝去の際も、三人の子がみな若かったから財産はいったん夫人に譲ることにしたものの、行く行くは家督を健吉くんに譲るように、くれぐれも遺言していったということです。

爾来十五年間、三人の兄妹は勝ち気な未亡人の手によって、ことし健吉くんが二十七歳、保一くんが二十四歳、きよ子嬢が二十二歳になるまで無事に育て上げられました。ところが、いかに勝ち気の未亡人でも人間の性質というものはいかんともすることができなかったと見え、二男の保一くんは兄とはすこぶる違って、いわば不良性を帯びてきたのであります。健吉くんは大学を卒業してから、デパートメント・ストアで名高いM呉服店の会計課に勤めることになりましたが、保一くんは大学を中途にて退学し、放蕩に身を持ち崩しました。

未亡人は保一くんがかわいかったため、金銭上のことはずいぶんやかましい人であったけれど、保一くんのためにかなりの金額を支出してやりました。