후리가나로 읽는 일본 고전
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てんかいっぴん
天下一品
小川 未明
小川 未明의 天下一品(てんかいっぴん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,874자 · 14화면
「あの物識りのところへ持っていって、見てもらおうかしらん。どうせつまらないものでも、もともとだ、万一いい代物であったら思わぬもうけものだ。人間の運というものは、どういうところにないともかぎらないから……。」と、男は、ほこりだらけの仏像をひねくりながら考えていました。
やがて、男は、それをふろしきに包みました。そして、これをかかえて家から出かけました。野らの間の細道を通りますと、もうみんながせっせと働いています。自分も、今日あたり芋に肥料をやるのであったがと、男は、左右を見まわしながら歩いてゆきました。
物識りは、家に、つくねんとしてすわっていました。男が、仏像をかかえて入ってきたので、物識りは、きっとなにかの鑑定だなと思って、男を歓迎いたしました。
「さあ、ようこそお早くおいでなさいました。」と出てきて、ぴかぴかはげた頭を振りたてていいました。
「ほかでもありませんが、これをひとつ見ていただきたいとおもいまして。」と、男はいいました。
「なんでございますか。」と、りこう者は、包みの上からにらみました。
「仏像です。」
「これは、けっこうなもので。」と、物識りは、見ぬ先から、おそれいったふうにいいました。