후리가나로 읽는 일본 고전
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
三好 十郎의 天狗外伝 斬られの仙太(てんぐがいでん きられのせんた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,347자 · 243화면
道の分れた所まで来て、一旦右の方へ五、六歩駆け込んでから思い返して引返して今度は左手の道へ駆け出そうとして躊躇し、曲り角に立ったまま、どっちに行ったものかと考え、ウム! と唸っている。鐘の音が止む。そこへ右手の道からこれも小走りに出て来る角袖の刑事。薬箱こそ負うてはいないけれども、富山あたりの行商人のなりをして、脚絆草鞋がけ。
刑事 おお君は――。
巡査 あ、あなたは本署の、たしか泉さん――。それじゃ――?
刑事 昨日から、此方だ。私はもちろんしてあるが、君の方からも急報は出してあるだろうね、県へは?
巡査 いや、それがその、村内で斬られたりした事件があったりしまして――。
刑事 (顔の色を変えて)斬られた? 誰だ?
巡査 なに、収入役をやっとる地主の内の細君ですがね、どうも米かなんかを出せと言われてはねつけたらしいで、そいで……。
刑事 よし! そんなことぁよい。とにかく急報せんと言う法はない。
巡査 は、実は、そいで、今行ってるとこでえす。
刑事 よし、早く行きたまえ。あ、それからねえ、私と一緒に東京方面の壮士をこの辺へ追い込んで来た本庁の真田と言う人がいてね、それがどうしたのか今朝から行方不明だ。