후리가나로 읽는 일본 고전
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
三好 十郎의 天狗外伝 斬られの仙太(てんぐがいでん きられのせんた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 122,347자 · 243화면
その男がスーツと立って「今夜のところ、場銭、寺銭、この盆は俺が貰った!」と言ってバッと躍り込んだのと一緒でした。それっきりさ。一座がデングリ返る騒ぎになって、さて気が付いて見ると場銭、寺箱、見えなくなっている。どう逃げたか野郎も消えている。いや恐ろしく手も足も速い奴でさ。それからこの騒ぎなんですがね。どうも逃げたのが此方臭いと言うんで、また後からも人が来るでがしょうが、まあ見ねえふりをしていておくんなせえ。
今井 小気味のいい奴だなあ。
喜造 冗談おっしゃちゃいけねえ。ま、ごめんねえ。
加多 おい、門前町から社へかけて奉行所、八州、または代官所の役人らしい者は立廻っていないのだろうな?
喜造 へえ? いいえ、さあ、どうですか。
加多 そうか、よろしい、行け。
言われて喜造、ブツブツ言ひながら元来た方へ引返し歩きはじめる。
加多 ……(今井と顔を見合せ、刀を鞘に納め)アハハハ、ハハハ。
今井も哄笑。七三の辺で二人の笑声でビックリして立止って振返る喜造。呆れて見詰めている。とまた出しぬけに付近の山を捜して走り廻っている人々の叫び声が奥で起る。喜造我れに返って、揚幕の方へ振向こうとするトタンに、何の前ぶれもなしに揚幕から走り出して来る男。