일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

いきにんぎょう

天狗笑い

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 天狗笑い(いきにんぎょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,400자 · 44화면

아오조라 문고

はじめからの約束だから、わしはもう知らない。これでお別れだ」

王子が眼をあげて見ると、もう老人の姿は消えてしまっていました。王子はぼんやりあたりを見廻しました。頭の上には、澄みきった大空と太陽とがあるばかりでした。立っているところは、つき立った岩の上で、眼もくらむほど下の方に、白雲と黒雲とが湧き立って、なにも見えませんでした。冷たい風が吹きつけてきて、今にも大嵐になりそうでした。王子は腕を組んで、岩の上に座りました。いつまでもじっと我慢していました。しかし、そのうちに、だんだん恐しくなってきました。風が激しくなり、足下の雲がむくむくと湧き立って、遙か下の方に雷の音まで響きました。王子はそっと下の方を覗いてみました。

屏風のようにつき立った断崖で、匐いおりて行くなどということはとうていできませんでした。

王子は立ちあがりました。そして考えました。

「あの老人に助けを求めたくはない。なあに、命がけでおりてみせる。僕が死ぬか、それとも、うち勝つかだ」

王子は石を一つ拾って、それを力まかせに投げてみました。石は遙か下の方の雲に巻きこまれたまま、なんの響きも返しませんでした。