일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

たいへいようまじょう

太平洋魔城

海野 十三

海野 十三의 太平洋魔城(たいへいようまじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 93,147자 · 187화면

아오조라 문고

当のケレンコとリーロフが、知っているかどうか知る由もないが、艇内はにわかに、重苦しい空気につつまれて行った。

太刀川時夫は、座席にふかく体をうずめたまま、じっとこらえていた。

(怪しい奴といえば、あの向こうの隅に睡りこけているケント老夫人と、酔っぱらいのリキーの二人組だが……)

太刀川は、どういうものか、二人組が気になって仕方がなかった。

(しかし待てよ。共産党員のケレンコとリーロフというのは、どっちも男だ。ところがあの二人は、一人は荒くれ男だけれども、もう一人の方はお婆さんではないか。するとこれは、別人かな)

と思ったが、それでもなお、彼はこの二人組から、目を放す気持にはなれなかった。

その時であった。

とつぜん防音扉が、ばたんとあいてどやどやと捜索隊がはいってきた。

(すわこそ!)

と、太刀川時夫は席から立ちあがろうとしたが、いやまてと、はやる心をおさえつけて、そのまま席に体をうずめた。

「ひどい奴だ。さあ、こっちへ来い」

隊長らしい艇員の一人が、声をあららげて、誰かを叱りとばした。

(さあ、始ったぞ。リキーの奴がひきたてられるのか!)

太刀川は、印度人夫妻の肩ごしに、その方に目を光らせたが、リキーは今目をさましたらしく、両腕を高く上にのばして、大あくびをしているところだった。