후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶにんりしょうき
夫人利生記
泉 鏡花
泉 鏡花의 夫人利生記(ぶにんりしょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,693자 · 26화면
面影も、色も靉靆いて、欄間の雲に浮出づる。影はささぬが、香にこぼれて、後にひかえつつも、畳の足はおのずから爪立たれた。
畳廊下を引返しざまに、敷居を出る。……夫人廟の壇の端に、その写真の数々が重ねてあった。
押絵のあとに、時代を違えた、写真を覘くのも学問である。
清水に洗濯した美女の写真は、ただその四五枚めに早く目に着いた。円髷にこそ結ったが、羽織も着ないで、女の児らしい嬰児を抱いて、写真屋の椅子にかけた像は、寸分の違いもない。
こうした写真は、公開したもおなじである。産の安らかさに、児のすこやかさに、いずれ願ほどにあやかるため、その一枚を選んで借りて、ひそかに持帰る事を許されている。ただし遅速はおいて、複写して、夫人の御人々御中に返したてまつるべき事は言うまでもなかろう。
今日は方々にお賽銭が多い。道中の心得に、新しく調えた懐中に半紙があった。
目の露したたり、口許も綻びそうな、写真を取って、思わず、四辺を見て半紙に包もうとした。
トタンに人気勢がした。
樹島はバッとあかくなった。
猛然として憶起した事がある。八歳か、九歳の頃であろう。雛人形は活きている。