일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶにんりしょうき

夫人利生記

泉 鏡花

泉 鏡花의 夫人利生記(ぶにんりしょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,693자 · 26화면

아오조라 문고

――はい、店口にござります、その紫の袈裟を召したのは私が刻みました。祖師のお像でござりますが、喜撰法師のように見えます処が、業の至りませぬ、不束ゆえで。」

と、淳朴な仏師が、やや吶って口重く、まじりと言う。

しかしこれは、工人の器量を試みようとして、棚の壇に飾った仏体に対して試に聞いたのではない。もうこの時は、樹島は既に摩耶夫人の像を依頼したあとだったのである。

一山に寺々を構えた、その一谷を町口へ出はずれの窮路、陋巷といった細小路で、むれるような湿気のかびの一杯に臭う中に、芬と白檀の薫が立った。小さな仏師の家であった。

一小間硝子を張って、小形の仏龕、塔のうつし、その祖師の像などを並べた下に、年紀はまだ若そうだが、額のぬけ上った、そして円顔で、眉の濃い、目の柔和な男が、道の向うさがりに大きな塵塚に対しつつ、口をへの字形に結んで泰然として、胡坐で細工盤に向っていた。「少々拝見を、」と云って、樹島は静に土間へ入って、――あとで聞いた預りものだという仏、菩薩の種々相を礼しつつ、「ただ試みに承りたい。大なこのくらいの像を一体は。」とおおよその値段を当った。