일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶにんりしょうき

夫人利生記

泉 鏡花

泉 鏡花의 夫人利生記(ぶにんりしょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,693자 · 26화면

아오조라 문고

腕が砕けたかと思った――気が遠くなったほどである。この前日、夫人像出来、道中安全、出荷という、はがきの通知をうけていた。

のち二日目の午後、小包が届いたのである。お医師を煩わすほどでもなかった。が、繃帯した手に、待ちこがれた包を解いた、真綿を幾重にも分けながら。

両手にうけて捧げ参らす――罰当り……頬を、唇を、と思ったのが、面を合すと、仏師の若き妻の面でない――幼い時を、そのままに、夢にも忘れまじき、なき母の面影であった。

樹島は、ハッと、真綿に据えたまま、蒼白くなって飛退った。そして、両手をついた。指はズキズキと身に応えた。

更めて、心着くと、ああ、夫人の像の片手が、手首から裂けて、中指、薬指が細々と、白く、蕋のように落ちていた。

この御慈愛なかりせば、一昨日片腕は折れたであろう。渠は胸に抱いて泣いたのである。

なお仏師から手紙が添って――山妻云々とのお言、あるいはお戯でなかったかも存ぜぬが、……しごとのあいだ、赤門寺のお上人が四五度もしばしば見えて、一定それに擬え候よう、御許様のお母様の俤を、おぼろげならず申伝えられましたるゆえ――とこの趣であった。