후리가나로 읽는 일본 고전
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きかいなはなし
奇怪な話
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 奇怪な話(きかいなはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,130자 · 14화면
家中起き上って、鯰のそばに集った。夕方埋めたところは、別に取り乱した形跡もなく、鯰のぬけ出した跡だけが残っている。池には他に鯰ははいっていない。それかって、鯰のことだ。そうやたらにその辺にいる魚ではない。昨日の鯰にちがいない。
そいつを、池にはなしてやると、あの長い鬚をつんとさして、大きな頭をふりたてて、何度か池の縁を泳ぎまわって、それからすっかり元気になって、水底にもぐってしまった。一日陽にほされ、一晩土に埋められ、とにかく一昼夜水から離れていて、そして生き返っているのである。
この話、誰もすっかり信ずる者はなさそうだが、然し当事者たるその家の人たちは、他に疑念のもちようがないので、不思議なまた不気味な鯰として、今でも時々池をのぞいている。
これは鯰のことだが、人間の肉体にだって、これ以上のことが起らないとは限らない。死後二十四時間以内には、死体を取納めていけないことになっているが、死体の命の長短を測定出来たら、どんなことになるか分ったものではない。