후리가나로 읽는 일본 고전
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,739자 · 23화면
Hはそれから間もなく老衰で死にましたが、これを考えると、ブラジルから三十七年前の恋人を尋ねて帰って来た藤波金三郎の胸に、青春の燃えさかるのは、決して不思議ではないかも知れません。
その晩の会はそれで終りました。語り尽した雑談の数々は、素より一つも記憶しませんが、藤波金三郎の不思議な情熱だけは忘れることも出来ない記憶になって、片言隻句までも諳んじて居ります。
その後一ヶ月ばかり経って、藤波金三郎から詳しい手紙が来ました。
いよいよ秋田在にやって来た。僕は彼女と二度目の会見をすることになった。それは僕の財力と智恵と勇気を全部動員するほどの大きな冒険になりそうだ。いずれ詳しくは後便に――
文句はこれで終って居りますが、文字の乱れや文章のあわただしさに、何んとなく不安を感じさせるものがあります。
その後十日ばかり経つと、第二番目の手紙が配達されました。
僕は遂に勝ったよ、だが、ひどい怪我だ。僕は今秋田市の病院のベッドの上に居る、側には彼女が看護して居るのだ、僕は限りなく幸福だ。
手紙はプツリと切れて居りますが、やがて第三番目の手紙が、二週間ほど経つと、私とS君一同に届きました。