후리가나로 읽는 일본 고전
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,286자 · 20화면
「此処は言わば首陽山で御座るぞ。木の実を拾い、鳥獣を狩して暮す拙者に、幕府の鼻息を覗う領主の恩を云々されるのは片腹痛い――」
「何んと」
四人の家来はいきり立ちました。
「その上、各々方は拙者の身分を御存じあるまい、それを聴かれたら、拙者が領主の申付けに従わぬわけも相解ろう」
「?」
「かく申す拙者は、遠藤主膳――と申してもお解りあるまい、当美濃国の曾ての領主、八幡城にて二万八千石を食んだ、遠藤常久は拙者の兄で御座るよ」
「えッ」
「兄常久は元禄五年に早世して、遠藤の家は亡び、庶腹の弟のかく申す遠藤主膳は、日本国中を放浪の末、生国の濃州恋しさに此山中に舞い戻り、野山の鳥の如き、斯様な浅ましい暮しをいたして居る」
「――――」
それは実に驚く可きことでした。元禄の初め頃まで、当美濃国を領した、遠藤家の直系の者であって見れば、山中に貧しい庵は結んでいても、今の領主の嫡男、出雲守頼門風情に、媚を呈する理由はありません。いや、それどころか、遠藤主膳の辛辣な舌は、当時の領主兵部少輔の失政の数々を、養子の出雲守頼門の前に、遠慮会釈もなくまくし立てるのです。
「御領主金森少輔殿多年の悪政は眼に余る仕儀で御座るぞ。