후리가나로 읽는 일본 고전
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,033자 · 22화면
なにやらあたりが騒がしくなったので、ギョッとして立止ると、上から飛ぶように降りて来た若い男が、
「七階から女が飛降りましたよ」
誰にともなくいって下へ消えて行きます。
笠森仙太郎は無神経らしくそれを聴いて、五階から六階へ登る時でした。
上から早足に降りて来たもう一人の若い男が、仙太郎とせまい階段ですれ違いざま、不意に――まことに不意に、仙太郎のあごに凄まじいアッパーカットをくらわせたのです。
「あッ」
笠森仙太郎不甲斐もなく引っくり返って石の段々に後頭部を打って気を失ってしまいました。
暫らくたって気がついた時は、二百万円入りのリュックサックは影も形もなく笠森仙太郎はビルディングの地下室に移されて、陰気くさい中年男に介抱されているのでした。
「あッ、私のリュックは? 私のリュック」
起上った仙太郎は、中年男の手で静かにベッドに戻されました。
「静かに、医者はまだ動いてはいけないといったぜ――何が入っていたか知らないが、あなたの傍にはリュックサックなどは無かったぜ」
「えッ」
「ね、笠森君、到頭落ちるところまで落ちてしまったね――一時は君も大変な勢いだったが――」