후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
奇譚 銭形平次 「銭形平次捕物控」傑作選
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇譚 銭形平次 「銭形平次捕物控」傑作選(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,249자 · 62화면
八五郎は話題を変えました。相変らず事件の匂いを嗅ぎ出して、平次を誘いに来た様子です。
「どこだえ。正燈寺の紅葉には遅いし、観音様の歳の市には早いが――」
「いやに鬼門の方ばかり気にしますね――、実は四谷伊賀町に不思議な殺しがあったそうで、弁慶の小助親分が、銭形の親分を連れて来るようにと、使いの者をよこしましたよ」
「四谷伊賀町なら裏鬼門だ。が、赤い襠とは縁がないな」
「その代り殺されたのは、山の手一番の色娘に、もとを洗えば品川で勤めをしていたという、凄い年増ですよ。曲者は綺麗なところを二人、虫のように殺して、こうスーッと消えた――」
八五郎の話には身振りが入ります。
「お前に言わせると、殺された女はみんな綺麗で、無事に生きている女はみんなお多福だ、――先ア歩きながら話を聴こうよ」
明神下から九段を登って、四谷伊賀町へはかなりの道のりですが、初冬の陽ざしが穏やかで、急ぎ足になると少し汗ばんで来るのも悪い心持ではありません。
「ね、親分、もとはと言えば遠眼鏡が悪かったんですよ。あんな物がなきゃ、二人の女が殺されずに済んだ筈です」
「ヘエ――、遠眼鏡ね。そいつは年代記ものだぜ。