후리가나로 읽는 일본 고전
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おくちちぶ
奥秩父
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 奥秩父(おくちちぶ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,255자 · 11화면
荒川、千曲川、笛吹川、多摩川等の巨流は、皆この奥秩父を水源地としている。試に武甲信の三州界に兀立する甲武信岳の頂上に立って俯瞰すると、千曲、笛吹、荒川の三川が三本の糸を抓み上げたように直ぐ脚の下まで上って来ているのを見るであろう。こう舞台が変っては武甲山や両神山などが、僅に口元秩父に於ける高山として存在を認められることになったのも止むを得ない次第である。
序に両神山のことを少し書きたい。此山は大宮盆地に臨む武甲山ほどむきだしではないが、夫でも前には丘陵地が横たわるのみで、直に関東の大平原に面しているから眺望は非常に広い。高さも武甲山よりは三百八十米余も高く、千七百米を超えている。昔日本武尊が東夷征伐の途上この附近をお通りになった時、八日の間、この山が見えていたというので、八日見山と名付けられたという古事は、一方からいえば山の眺望の広闊なることを証拠立てるものである。河原沢村では竜頭山と唱えたようであるが、この名は今日では特に両神山の中の一峰に与えられた称呼となっている。
今でこそ此山へ信心で登る人など数える程しかあるまいが、維新前までは三峰にも劣らず多くの登山者があり、また道場といい得る程の行場はなくとも、別当はそれぞれ当山派と本山派とに属する修験であったから、山伏や行者も相当に山入りをしたものらしい。