후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなけんし
女剣士
坂口 安吾의 女剣士(おんなけんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,694자 · 74화면
虚から実へ移ろうとすると、存八の構えがとっくにその実を待ちかまえている。応変の敏活、臨機の速度、段がちがう。苦もなくポカポカなぐられてしまう。太刀筋にこもる力は日ましに強くなる一方で、なぐられる痛さが身にしみるようになった。
「お前さん、たしかに強くなったなア」
「まだ、まだ、だ。とても、こんなじゃ、お嬢さんの太刀はうけられるものではないよ。まして、法神流の免許までには、ね」
存八にはウヌボレもなかった。とてもダメだと寺田は諦めざるを得なかった。元々のバカには慢心すらもないらしい。
匹夫の勇を相手にせず。これもやむを得ないが、負けは負けであるから、このまま引ッこむのは残念だと寺田は思った。何かでより以上の自己の偉大さを認めずにはすまされなくなった。
ちょうど春の学期休みとなった。この機会に、多年考えていたアレに着手してみたいと寺田は思うようになった。アレとはつまり国定忠治だ。鼠小僧だ。青梅の七兵衛である。
中里介山の大菩薩峠にもとり入れられているが、青梅の七兵衛は実在の人物だ。レッキとした青梅の旦那だが、実は泥棒でもある。非常に足が早い。一夜に山越えして遠く甲府で盗みを働き、夜明け前に家へ戻ってねているから、この旦那が泥棒とは長の年月分らなかった。