일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おんなごころのつよければ

女心の強ければ

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 女心の強ければ(おんなごころのつよければ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 47,011자 · 94화면

아오조라 문고

すぐそばへ、橋の欄干にもたれて、並んだ。

「ひどい霧、こんなよ。」

肩の黒髪をぱらりと背後へさばき、右腕のあたりの浴衣に左の掌をあてて見せた。霧にしめってるのであろう。それから、右手の風呂敷包みを、帯のところまで上げて見せた。

「いい物を持って来たわ。何だかあててごらんなさい。」

長谷川は黙っていた。

「こんなとこで、なにしていらしたの。帰りましょうよ。」

「お酒、ありますか。」

「あら、昼間からあがるの。」

「こんな霧だから。」

「じゃあ、霧のはれるまで。」

「そう、霧のはれるまで。」

歩くのにも、足元があぶなかった。

家の中にはいると、着物がしめっぽくしっとりしてるのが、はっきり分った。

千代乃が持って来たのは、大した物ではなく、鮑五つに栄螺七つ。ただ、取りたてのように生きがよく、形も大きく揃っていた。

それよりも、長谷川の心を打ったのは、彼女が懐から取り出してくれた手紙だった。石山耕平から松月館へ来たのである。

いい加減に書き流した普通の手紙で、居心地はどうか、仕事は出来るか、と尋ねていた。――宿泊料が安いかわりに、建物は粗雑だから、客が込んでると、騒々しいかも知れない。