일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おんなにんじゅつつかい

女忍術使い

坂口 安吾

坂口 安吾의 女忍術使い(おんなにんじゅつつかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,611자 · 6화면

아오조라 문고

林さんは私にそう言ったあとで、その言葉がそれだけでは気にいらなかったらしく、

「本来、住所不定で、着ながしで、あなたは消える必要がないわよ。私が死んじゃっても、安吾さんだけはお葬式に来てくれないにきまってるんだもの、あなたとツキアッてる時は気楽で、たのもしくなるわよ。この人、私のお通夜にくる人かな、と思うと安心できないわねえ」

そうは云うが、彼女自身は人のお通夜へでかけるのがキライなんではなかったね。なんしろ、女はよく動くから。

十日ほど前、私は文藝春秋の用で長崎へ行った。泊る予定の宿が一パイだったから、鉄道案内所で福島屋へ紹介された。どのウチにも庭のない長崎には珍しく旅館の門をくぐってから石ダタミの坂を登り、大きな金看板のようなものが飾ってある玄関から、古色蒼然たる廊下をまがって階段を登って見晴らしのよい部屋へあがる。私は玄関に立った時から、ピクピクと鼻先に直感の閃くものがあったのである。

「林芙美子の匂いがするぞ。あの石ダタミと塀の壁から、もう匂ったぜ。益々匂うな、この玄関は。ウム。益々ムンムン匂うぞ、この廊下は。ヤ。まちがいなし。この部屋は、その物ズバリだ」