일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こうい

好意

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 好意(こうい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,059자 · 40화면

아오조라 문고

それで敏子さんは寝ることにした。看護婦はその晩と前晩と二晩続いて、殆んど一睡もしないと云っていいくらいに、吉岡の側につきっきりだったそうである。

四

翌日早朝に私は起き上った。

前日からの乱れた髪を一寸かき上げて、顔だけはちゃんと化粧している敏子さんが、晴々と緊張した面持で私の所へやって来た。

「あなたが泊っていらしたことを云いますと、吉岡はすぐに逢いたいような風でした。あちらへいらっして下さいませんか。」

「え、どうかしたんですか。」

「ああそう、あなたにはまだ申上げませんでしたのね。」

そして敏子さんは朝の出来事を話してくれた。

夜が明けたばかりの頃、敏子さんが眼を覚して病室の方へ行くと、吉岡はそれを待ち構えていたらしく、側に呼んで、八百円の金をどうしたかと尋ねた。まだ預ったままであると答えると、それならば、看護婦の弟の学資にそれをそっくり寄附しようじゃないかと、思い込んだ調子で相談しかけた。敏子さんは返辞に迷った。その看護婦は幼い時母親に死なれ、父親とは別れ別れになり、今では頼りになる身内もなく、医学専門学校へ通ってる一人の弟へ、独力で学資を出してやってるという、憐れな感心な話だったし、また、吉岡の付添に来てから一ヶ月近くの間、言葉少く而もごく忠実に尽してくれるので、敏子さんは好意を懐いていた