후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
高見 順의 如何なる星の下に(いかなるほしのもとに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,508자 · 236화면
何か皮肉な調子の丁寧さだった。
「――上海にいる」
「上海に?」
口には出さないが、なにしに上海に行ったか、聞きたげな顔である。私はしかし黙っていた。池の噴水が、今は夏場とちがって誰にも顧みられないにもかかわらず、熱心に忠実に、だが佗しげに、そしてやや憤然たる趣きで、寒い水を吹きあげているのに、眼をやっていた。
――私の以前の妻の鮎子は、上海のバーにいた。もと彼女がいた銀座のバーが、上海に新しくバーを開いた。それに呼ばれて行ったのだ。――私の友人の一人は、彼女の上海行を聞いて、私にこう言った。
「そう言っちゃ、なんだが、――他の女の場合は、上海へ行くと聞くと、上海へね、ふーむとちょっと唸らせられるのだが、鮎子君の場合は自然な感じで、すッと受け取れるね。ついにといった感じで、鮎子君と上海とは何かピッタリしているね」
私は苦笑して何も言わずうなずいていた。鮎子の上海行は、鮎子ならというんで、聞いてもびっくりさせられない、――ということには私も同感だが、友人の言葉にはさらに、鮎子もとうとう落ちるところへ落ちたという意味が付加されている。それには私は同感できなかった。