후리가나로 읽는 일본 고전
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ようじゅつ
妖術
泉 鏡花
泉 鏡花의 妖術(ようじゅつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,293자 · 21화면
一帆はしばらくして陶然とした。
「更めて、一杯、お知己に差上げましょう。」
「極が悪うござんすね。」
「何の。そうしたお前さんか。」
と膝をぐったり、と頭を振って、
「失礼ですが、お住所は?」
「は、提灯よ。」
と目許の微笑。丁と、手にした猪口を落すように置くと、手巾ではっと口を押えて、自分でも可笑かったか、くすくす笑う。
「町名、町名、結構。」
一帆は町名と聞違えた。
「いいえ、提灯なの。」
「へい、提灯町。」
と、けろりと馬鹿気た目とろでいる。
また笑って、
「そうじゃありません。私の家は提灯なんです。」
「どこの? 提灯?」
「観音様の階段の上の、あの、大な提灯の中が私の家です。」
「ええ。」と云ったが、大概察した。この上尋ねるのは無益である。
「お名は。」
「私? 名ですか。娘……」
「娘子さん。――成程違いない、で、お年紀は?」
「年は、婆さん。」
「年は婆さん、お名は娘、住所は提灯の中でおいでなさる。……はてな、いや、分りました……が、お商売は。」
と訊いた。
後に舟崎が語って言うよう――
いかに、大の男が手玉に取られたのが口惜いといって、親、兄、姉をこそ問わずもあれ、妙齢の娘に向って、お商売? はちと思切った。