후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
つまのこと
妻のこと
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 妻のこと(つまのこと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,803자 · 8화면
そのさなかに、鳥羽造船所の旧友から手紙が来た。村山隆子が病気をして死にかけているというのである。狭い村のことだから、私としきりに文通していたことは、村中に知れわたっていた。隆子は私のラブレターによって、結婚におちつくものと信じていた。その相手の私が夜逃げをして、音信をたってしまったのだから、彼女にしては村に顔むけができない。つい気病みが昂じて入院まですることになったのである。
むろん私は隆子から逃げたのでなく、借金から逃げたのだし、その借金のために音信もたったのだが、ラブレターが気まぐれであったことは、常識上は弁解の余地がない。たとえ手さえ握ったことのない仲であっても、ラブレターはしばしば書いているのだから、無責任にはちがいない。
その隆子が瀕死の病気ときいて、私は独身主義をなげうつ決心をした。そして、求婚の手紙を出した。独身主義者がラブレターを書いてはいけないということもないと思うが、常識としては、やはりいけなかったのである。私の独身主義は結局そのころのデカダン思想から来たものだが、中学時代の先生が(この人は多分恐妻家だったのだろう)何かの講義の中で「男子なすあらんとするものは、妻などめとらず、生涯その仕事を妻とすべきである」