일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こんきはずれ

婚期はずれ

織田 作之助

織田 作之助의 婚期はずれ(こんきはずれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,054자 · 16화면

아오조라 문고

なお一つには、娘の義枝のこともあった。どういうわけか縁遠いのだ。二十六で未だ片附かぬのはおかしいと、近所の評判がきびしくて、父親も息引きとる時までこれを気にし、いまははっきりおたかの責任めく。なお義枝の下に定枝がいて、二十三といえば義枝の年に直ぐだった。しかも、そういう縁遠い小姑が二人もいては、永助には嫁の来手があるまいと、永助の独身までが目立ち、ここでは彼の若さも通らなかったわけだ。三十二歳だが、客を相手に枢密院の話などする理屈っぽさは、しかしいかにも独身者めいていた。なお十七の久枝、十三の敬二郎、十の持子があとにいて、いまおたかは病気一つ出来ぬ後家だった。

そうした肩身のせまさがあってみれば、しぜんそんな道供養もひとびとにはうなずけた。それかあらぬか、葬式が済んで当分の間、おたかは五升の飯を炊き、かやくにしたり、五目寿司にしたりして、近所へ配った。毎日のようにそれが続いたから、長屋の者など喜んだのはむろんだ。わりにおたかの肩身が広くなったようで、それで娘の年なども瞬間隠れた。そんな母の心を知ってか知らずにか、義枝は忙しく立ち働いて炊事を手伝った。