후리가나로 읽는 일본 고전
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ふじんのてんしょく
婦人の天職
堺 利彦
堺 利彦의 婦人の天職(ふじんのてんしょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,897자 · 10화면
二
ある人はまた、婦人の天職は家を守るにありと言えり。これはあたかも犬の天職は門を守るにありというに同じ。犬はもと山野にありて自由独立の生活を送りしものなり。その時には守るべき門というものもなかりしなり。後ようやく人間に圧伏せられて、家畜という境涯に落ちたればこそ、ここに初めて門を守るという役目を仰せ付けられたる次第なれ。いずくんぞこれをもって犬の天職と言うべけんや。婦人が家を守るもまたかくのごとし。男子に圧伏せられてその奴隷たるがごとき境涯に落ちたればこそ、ついにかかる迷惑の役目をも背負わされたるなれ。天職などとは実によいつらの皮と言うべし。
ある人はまた、婦人の天職は炊事、裁縫にありと言えり。これはほぼ前項と同様の説にして、また実に人をばかにしたる話と言うべし。昔封建時代の武士は、米を作るは百姓の天職なりと言いたりき。いかにも田を耕し、苗を植え、肥やしをくみ、稲をこくがごとき労苦のことは、これを百姓の天職なりとして彼らの手に打ち任せ、自分らは大小をさし、かみしもをつけぶらぶらとしてその米をとり食らうこと、武士にとりてはすこぶる好都合なりしなるべし。