후리가나로 읽는 일본 고전
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ふじんのてんしょく
婦人の天職
堺 利彦
堺 利彦의 婦人の天職(ふじんのてんしょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,897자 · 10화면
今日においてこそは、社会組織の不完全なるがゆえに、かようなるくだらぬことが人間の手仕事となりおれども、将来の進歩せる社会においては、たいていのめんどうなることはみな器械の働きとなり、人間はただこの器械を用いて僅少の骨折りをなすにすぎざることとなるべし。しかしてその僅少の働きは、女子のなすべきものとも、男子のなすべきものとも限らず、だれにてもただ便宜に従いてこれに当たるべく、女子の天職などというものはほとんど皆無に帰するなるべし。
三
かようのことを申さば、論者あるいは大いに小生を責めていわん。なんじいかに奇矯の言をなして婦人の天職を皆無に帰せしめんと欲するも、妊娠、分娩、育児のことに至っては、ついにこれを婦人の天職にあらずと言うをえざらんと。いかにもしかり。このことばかりは器械でらちをあけるという訳にもゆかず、男子が分担するという訳にもゆかず、小生といえどもこれをもって高等女性動物の天職なりと認むるの外なし。しかれども小生はただこの一事あるがゆえに、世の多くの論者のごとく、婦人をもって政治上もしくは社会上における諸種の任務にたえずとなし、または高尚深遠の学芸に適せずとなすの理由を発見することあたわず。