후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
泉 鏡花의 婦系図(おんなけいず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,760자 · 343화면
地位も名誉も段違いの先生だ。酒井俊蔵を夫と思え、情夫と思え、早瀬主税だと思って、言いたいことを言え、したいことをしろ、不足はあるまい。念仏も弥陀も何も要らん、一心に男の名を称えるんだ。早瀬と称えて袖に縋れ、胸を抱け、お蔦。……早瀬が来た、ここに居るよ。」
と云うと、縋りついて、膝に乗るのを、横抱きに頸を抱いた。
トつかまろうとする手に力なく、二三度探りはずしたが、震えながらしっかりと、酒井先生の襟を掴んで、
「咽喉が苦しい、ああ、呼吸が出来ない。素人らしいが、(と莞爾して、)口移しに薬を飲まして……」
酒井は猶予らわず、水薬を口に含んだのである。
がっくりと咽喉を通ると、気が遠くなりそうに、仰向けに恍惚したが、
「早瀬さん。」
「お蔦。」
「早瀬さん……」
「むむ、」
「先、先生が逢っても可いって、嬉しいねえ!」
酒井は、はらはらと落涙した。
おとずれ
四十八
病室の寝台に、うつらうつらしていた早瀬は、フト目が覚めたが……昨夜あたりから、歩行いて厠へ行かれるようになったので、もう看護婦も付いておらぬ。毎晩極ったように見舞ってくれた道子が、一昨日の夜の……あの時から、ふッつり来ないし、一寝入りして覚めた今は、昼間、菅子に逢ったのも、世を隔てたようで心寂しい。