후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
泉 鏡花의 婦系図(おんなけいず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,760자 · 343화면
……
無人で失礼。さあ、どうぞ、と先方は編上靴で手間が取れる。主税は気早に靴を脱いで、癇癪紛に、突然二階へ懸上る。段の下の扉の蔭から、そりゃこそ旦那様。と、にょっと出た、お源を見ると、取次に出ないも道理、勝手働きの玉襷、長刀小脇に掻込んだりな。高箒に手拭を被せたのを、柄長に構えて、逆上せた顔色。
馬鹿め、と噴出して飛上る後から、ややあって、道学先生、のそりのそり。
二階の論判一時に余りけるほどに、雷様の時の用心の線香を芬とさせ、居間から顕われたのはお蔦で、艾はないが、禁厭は心ゆかし、片手に煙草を一撮。抜足で玄関へ出て、礼之進の靴の中へ。この燃草は利が可かった。※と煙が、むらむらと立つ狼煙を合図に、二階から降りる気勢。飜然路地へお蔦が遁込むと、まだその煙は消えないので、雑水を撒きかけてこの一芸に見惚れたお源が、さしったりと、手でしゃくって、ざぶりと掛けると、おかしな皮の臭がして、そこら中水だらけ。
二十七
それ熟々、史を按ずるに、城なり、陣所、戦場なり、軍は婦の出る方が大概敗ける。この日、道学先生に対する語学者は勝利でなく、礼之進の靴は名誉の負傷で、揚々と引挙げた。