후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,085자 · 48화면
家康が長い年月苦心した日本統治対切支丹、日本統治対海外貿易という難問題は、その結論が家康の断となって表明されるまで、田舎豪傑には分らなかったのである。しかしバテレンたちには分っていた。家康のみならず、信長、秀吉、家康三代にわたる日本統治者に共通の悩みであったのだ。秀吉は切支丹の布教を外国の日本侵略の第一段階と速断したが、保守家の家康は自身に侵略精神が稀薄であるから布教を侵略と速断するような軽率なところはなかった。彼は実際よく外国事情を調べたのである。その結論として、徳川家の日本統治を万代不易たらしむるには、鎖国がなによりカンタンで、心配のタネがないにきまってるさ。万里の海をへだてた外国が、日本へ千人の兵隊を無事に辿りつかせるだけでも容易でないのに、侵略などということを当時としては当面の大事として考える必要はなかったろうね。鎖国したって外国の兵隊の侵略がありうることに変りはなかろう。むしろ当面の大事は諸侯の自由貿易で、強力な海外文明が諸侯に利用される方が保守家たる家康には頭痛のタネであったにきまっている。政宗は家康が内々何より頭痛のタネになやんでることを怖れげもなく大々的にやろうというのだから、この田舎豪傑の眼力のとどかぬことは論外なのである。