일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,085자 · 48화면

아오조라 문고

もっとも名スパイ芭蕉氏は松尾芭蕉氏と同じように、そんな賑やかなところはイヤだと山奥へひッこんで出てこなかったということだ。しかし仙台藩では長く芭蕉の功を忘れず、無人の芭蕉邸が火で焼けると藩の費用で再建し、それが明治に至るまでつづいていたそうだ。伝説としては甚だ面白いが、いつも見透しをあやまって後手ばかりふんでいた政宗だから、生涯まちがった情報ばかり受けとっていたようなものだが、名手芭蕉先生の大眼力がどういう情報を提供して功をたてたのかね。たぶん田舎の小大名相手の小競合いや火事ドロ的合戦の時の話であろう。

仙台市の物産は仙台ミソと仙台平であるが、現在の生産高は微々たるものらしい。三十五六万も人口があり、おまけに仙台市に住みきれない勤め人などが周辺の町村に七八万もいるという人口をもちながら、こんなに工場のない都市というのは珍しいのだろうね。ここへ来るまで、こんなに工場なしの大都市があることを私は考えていなかった。

これを物資の集散地というのかね。また地方官庁所在地かね。むかしは二師団所在地、つい先ごろまでは警察予備隊所在地、東北大学と、宮城刑務所という刑務所中の大物がある。