후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,085자 · 48화면
ノリのシビが盛大に突ッたッてるのは東京湾だけかと思ったら、塩竈から松島めぐりの観光船の道中がノリシビのなかを漕ぎわけて行くのさ。塩竈湾内はその港内まで、船の通る道をのぞいて、みんなノリシビだね。そして頭の上には海猫というのが啼き舞っているね。見たところはカモメのようだが「ニャーオ」といって猫と同じように啼くのさ。
松島と牡鹿半島ひッくるめて国立公園に申請しているそうだが、どうも土地の人というものは他との比較を知らずに自分の故郷をほめるから困るね。牡鹿半島はとても国立公園というようなものではないね。伊豆半島でもそれにまさること数倍だね。ヘンテツもない半島さ。それよりも至るところにタネガキを養殖したりノリシビを突ッ立てる方が利巧ですよ。
松島の方は、昔ながらの名所だから却って人は低く評価しがちだが、牡鹿半島の景観にまさること数倍さ。それにしても「ああ松島や松島や」というような観賞精神は現代に於ては稀薄だね。塩竈では松島の一ツの馬放島というところで海水浴場をひらいたら、大評判、大好評であったそうだ。なるほど、松の生えた岩山の間に白砂の海水浴に適したところが所々にあって、ここで泳いだらさぞ気持がよさそうだ。