후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,085자 · 48화면
そんな芸者は見なくッても分ってらア。ムダに四十何年遊んで生きてきやしないよ。漁師町の芸者なんぞ、今さら見たいと思うもんかね。
鮎川はこの暗い東北でも半島の先端にとりのこされた漁港でありながら、石巻のように悲しくみじめな暗さが少いのは、漁港全体の運営に近代性があるせいだろうね。鮎川の明るさは仙台に比較しても云えることだ。東北は精神的に一つの鎖国状態なんだね。鮎川へきてホッとするのは、その鎖国に、ここだけは通風孔があいてるからだろう。鮎川には素直に東京の風が、日本の風が吹いている。仙台や石巻には、東京の風も日本の風も仙台的にゆがんで黒ずんで吹いてるだけさ。政宗という田舎豪傑の目のとどかない悲しい風と同じ風が。古い昔ながらの漁港や農村も、思いきって運営の方法を根本的に変える時期に来ているのではないかね。別に変ったことではないのさ。つまり鯨の会社のように会社にして、月給制度にするだけのことさ。
とにかく、この東北の旅行で、私の特に印象的だったのは、子供たちが自動車にすら敵意を見せるような半島のドンヅマリへきて、このへんで何処より明るい唯一の町を見たという意外さだった。