후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,085자 · 48화면
中尊寺や失われた毛越寺の一流品的な性格も意図も見ることができないのである。彼は関ヶ原の時に至っても、ドサクサまぎれの火事ドロ根性を忘れなかった。彼と好一対をなすのは九州福岡の黒田如水で、西と東でドサクサ狙いのいずれ劣らぬ田舎豪傑。夙に中央に接し、中央の軍略政略に参与したこともあるだけに、如水の方がアカ抜けているが、ドサクサの一旗組というものは所詮その根性の本質に於て泥くさく、そのドサクサを狙うや概ね見透しをあやまる宿命であるらしい。切支丹を利用するコンタンに於ても、二人は同じように見透しをあやまった。如水は窮余の策として、切支丹信者であると同時に、禅宗に帰依し、禅寺をたてて高僧をむかえるという前代未聞のことをやって秀吉や家康をごまかし、その死するや、切支丹と禅寺と両方に葬式が行われて、墓も二ツできるという妙なことになった。昨年だったか、切支丹の墓の方が発掘されて、そこからは何も出なかったということである。さもあるべきことである。如水は宗門に殉ずるような殊勝な人物ではない。その子の長政も同様で、万全を期してはかっているのは保身だけだ。他日幕府によって取りこわされ発掘されるかも知れない切支丹の墓に遺骨や遺品の一部でも渡すようなことが万々あろうとは考えられないのである。