후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,648자 · 26화면
相当大きな凹みで、火山のヘソのような妙にハッキリしたものだが、撮影した人は肉眼の観測ではそれに気付いていなかったそうだね。
「フィルムのシミかも知れませんね」
測候所の方々は私たちにその写真を示して、こう控えめに仰有った。次回の観測の時にはもうそのヘソはなかったし、その後再び現れないから、学者は素性のハッキリしない現象を一応オミットしてフィルムのシミでしょうなどと仰有り変なコジツケをなさらない。しかし、撮影した原板は二種あって、そのどちらも山のノドのあたりにヘソができているのだから、フィルムのシミではないし、タダモノではないらしい。
「二ツの写真のどッちにも同じ孔があるのはシミにしては妙ですな」
と素人が伺いを立てると、学者方は、アッハッハ、とお笑いになる。それ以上は仰有らんな。科学は怪談をよせつけない。しかし、山そのものが火の流れであったり、カルメのようにふくらみつつある怪物だから、こういう妙テコリンなヘソができたりなくなったりするようなことがチョイ/\あっても、素人は一向におどろきませんや。
「この山の底は大いなる空洞であろう。それは確実な事である。