일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,973자 · 32화면

아오조라 문고

そこで仕方がないから、正統の天子とは何ぞや。三種の神器の授受である。神器のあるところに天皇あり。やむを得ない詭弁であった。九条兼実という九条家始祖の関白は藤原氏歴代の中で特に実利派の陰謀家であるが、しかし彼の日記「玉葉」なるものを三頁よむと、虚器を人格化している感情は身についているね。生活自体がそうであった。これが平安貴族の特色だ。これに比べると神皇正統記の理論は親房の身についた感情をともなっているものではなくて、一貫して論理であり、論理のために汗ダクではあるが、論理と共に生きている安定はない。

だいたい一国の王様の資格には万世一系だの正統だのということが特に必要だというものではない。王様を亡して別の一族がとって代って王様になっても王様は王様だ。三代貴族と云って、初代は成り上り者でも、三代目ぐらいに貴族の貫禄になる。十代前が海賊をはたらいて稼いだおかげで子孫が今日大富豪であると分っていても、民衆の感情は祖先の罪にさかのぼって今日の富豪を見ることはないものだ。王様も同じことだ。初代が国を盗んだ王様であっても、民衆の感情は初代の罪にさかのぼって今日の王様を見ることはない。