후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,780자 · 43화면
を読んで、呆気にとられたことがあったのである。第四回目の浦上崩れで、浦上切支丹の全員三千余名が諸藩へ分散入牢せしめられて、拷問に責められ棄教をせまられた。ところが相当に気も強く、信仰も堅くて、寒ザラシだの、生爪の中へクギを差しこむような拷問には我慢したツワモノが、食べ物の量が少いというので我慢ができず、意外にも役人の方ではそれを意識してやったことではないのに、自らすすんで棄教を申しでる者が続出するのだね。その我慢のできない少量の食べ物というのが、驚くべし、実に一日当り三合ではないか。その三合の食べ物で棄教させる作戦ではないのだから、チャンと一日三合、けっして量をごまかして減らすようなことはしていなかったのですよ。
特に津和野藩へ預けられた二十八名は選り抜きの信者でテコでも棄教の見込みのない筈の連中だったが、これすらも一日三合に苦もなく降参して拷問にも至らず棄教する者続出ですよ。
私がこの本を読んでいたのは終戦にちかいころの、一日一合七勺、それが十日、三十日という遅配欠配の最中ですよ。実に異様でしたね。どうにもワケが分らんですよ。一日三合、それも白米であるという。