일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,350자 · 39화면

아오조라 문고

法隆寺や平等院から雪国の小作農家に至るまで。だが、庶民住宅というものは、百年前から今日に残ったものでも、ほぼ今日のバラックと変りのあるものではない。焼跡のにわか造りのバラック都市ですらも、それが新しいために、そして道路がひろげられて明るいだけでも、焼けない都市の昔ながらの汚らしさがないのである。要するに古来の日本庶民の住宅というものは、いかに資材が豊富なときでも、バラックの域をでることができなかった。たとえば昔の大工や左官が手をぬかなかったために、百年百五十年の耐久力があるにしても、それは、単に耐久力というだけで、庶民生活の豊かさを住宅自体が表しているような豪華なものはどこにもない。

武家屋敷ですらも、中位以下のものになれば、古びて残った哀れさ汚さは、新築のバラックに劣ること万々である。

戦争で焼けたバラック都市を見るよりも、焼かれずに残った、昔ながらの都市を見る方が、日本の庶民生活の貧しさ悲しさに目をうたれるのである。まして雪国ともなれば、風土的にどうにもならない貧しさ悲しさが一そう甚しく目をうつものだ。秋田市は徳川三百年一貫して佐竹氏の城下であるが、領主がいかに善政をしいたところで風土的にどうすることもできない貧しさ悲しさは街々の古い姿にハッキリ現れている。