후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,150자 · 28화면
よって猿田彦は天孫の先導に立ち、任終って、故郷の伊勢五十鈴川上に帰るに当り天のウズメに送ってくれと同行をもとめ、送られて帰ったという。御両氏、後日円満に夫婦の如くであったように思われる。
要するに猿田彦なる先生は、伊勢五十鈴川上に住む親分、ギャングの親玉であったらしい。垂仁天皇の朝、倭姫命が霊地をさがして歩く折、猿田彦の子孫と称する者が五十鈴川上に霊地があると知らせに伺候し、かくてそこに神鏡を奉安するに至ったという。もっとも、このことを記している倭姫世記という本は信用ができない本だそうだ。
この親分に限って生国居住地がハッキリしている。五十鈴川上のギャングなのである。ところが当時の他の親分が、みんな然るべき大神社に祀られているのに、この親分は天孫の道案内まで務めながら、彼を祀った著名な大神社というものはない。故郷の五十鈴川上の猿田彦神社の如きもチッポケ千万なもの、大国主の大三輪神社その他諸国に数々の大神社、スサノオの八坂神社等々に比べて、神話中の立居振舞相当なるにも拘らず、後世のモテナシ、まことに哀れである。今回の戦争の結末にてらしても、色仕掛にまるめられて侵略者の道案内をつとめたなどという親分は、いずれの国に拘らず、国民に愛されないのかも知れない。