일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,150자 · 28화면

아오조라 문고

それについて、辰五郎という古老(勿論今は死んでいるが、当時八十五)の談によると、昔は岐れ道にあったが、慶応四年行幸のあったとき、通路に当って目ざわりだというので、他へ移したものだ、という。本来の位置が変更して行く一つの場合にすぎないが、しかし、これによって推察されることは、物の本来の位置などは此の如くに浮動的で、軽々に信用しがたいということだ。

翌朝三時半、目をさます。旅館から借りた本を読む。外は風雨。六時田川君を起す。六時十分、出発。外は真ッ暗。人通り全くなし。宇治橋の上に雪がつもっている。足跡なく、我々の足跡のみクッキリのこる。即ち、我らの先にこの橋を渡った者一人もなしという絶好のアリバイ。伊勢の神様は正直だ。時に暗黒の頭上をとぶ爆音あり。思えば私も元旦にほぼこの上空らしきところを通過した記憶がある。去年の夏ごろから東海道の航空路は変ったらしい。私は伊東に住む故に、分るのである。去年の初夏から、しきりに伊東上空を飛行機がとぶようになった。その時までは全く爆音をきかない伊東市だったのである。私はそれを朝鮮事変のせいだと思った。戦線へとぶ飛行機だと思っていたのだ。