일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,574자 · 49화면

아오조라 문고

夜半をすぎるまで大いに飲み、翌朝また盛大な御馳走を卓上にひろげて大飲食し、この豪遊の大勘定がたった三千四百円でしたよ。つまりこの旅館では料理をつくらずジャンジャン横丁かそれに類する所から料理をとりよせるのである。自分のウチで料理をつくれば高くつくにきまっているから、そういうムダはしないのである。したがって出前の料理は一品十円か二十円、最大の豪華な皿や鍋でも三十円ぐらいのものだろう。安いッたッて、料理の品目はなんでも出来らア。タイのチリ鍋でもアンコウ鍋でも鳥ナベビフテキ何でもあらア。ちゃんとそれぞれ見分けがつくのだなア。食べる物には限度があっても、酒とビールはキリのはッきりしない物だからずいぶん飲んだはずだが、三千四百円には恐れ入った。チャンと入湯もできるし、二ノ間もついているのですね。実に裏町の大豪遊でありました。

戦後の日本では、たとえば銀座の一流店と場末の裏店と飲食の値段が殆ど変らないというのが一ツの特殊現象であった。六年たって表通りと裏通りの値段のヒラキは次第に大きくなりはしたが、大阪のジャンジャン横丁界隈の如きものは天下の特例であろう。もっとも、病気を貰えば、けっこう高くつくか。