후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,574자 · 49화면
私たちが読売支社を訪れて、この苦難を物語ると、折から居合せて傍できいていた某嬢、とつぜん大声で、
「そんならウチをエキストラに使うてくれはッたらよかったんやわ。遠慮せんかてええわ」
新聞記者諸先生方居並ぶ前で、怖れを知らぬ大音声。本人に変テコな意識は何もないのだね。トッサに思いついた親身の情の自然の発露にすぎないのだが、しかし、表現がムチャクチャだな。とにかく、よほど心が善良でないと、こういう堂々たる大宣言はできないようだ。
「あのときは、ハッとしましたよ」
と徳田君が東京へ戻って、まだ冷汗をかいてるような顔をしたが、誰だってハッとするね。しかし、ハッとする方が悪いのさ。こういうアラレもないことを口走るお嬢さんは大阪だけとは限らない。百花園千歳のF子嬢は東京の下町娘だが、アラレもないことを口走ることでは代表選手の趣きがあった。大井広介夫人にもその趣きがあるし、ふとっちょの実業家D夫人(夫人自身がふとっちょで実業家也)は、普通の人がそんなことを口走ると一週間も寝込みそうなことを次から次へと口走ってケロリと忘れているが、お金モウケに忙しいから、てんでこだわらずに年中怖しいことを口走っていらせられるよ。