일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,574자 · 49화면

아오조라 문고

一般に普及しているもの、必ずしも美味ではないのである。街々には、まだ東京には復活しない甘栗があった。食べてみると、昔と同じのはあの焼いている匂いだけ。甘栗ではなくて、ユデ栗の皮だけが甘いだけの話だ。甘くっても皮は食えないな。

大阪人は実質派であるけれども、味覚的な実質、審美的な実質まで届かずに、安値で一応味覚にかない満腹すれば足るという程度の実質派である傾きがある。だから大衆食物で高価なものは不味なのだろう。トコトンまで高価にして味覚専一にやれないからであろう。元々一番安いというもの、キツネウドンだのホルモン焼きのようなものが、実は一番うまいのかも知れない。大阪で一番美味を味っているのは、あまりゼイタクのできない人たちであるかも知れないのである。もっとも飛びきりゼイタクな料亭は、あるいはうまいのかも知れないな。

例の三ツ寺の隣りに入口の小さいバアらしきものを見つけて飛びこんだら、これが中へはいると大そうな広さで、やっぱりバンドがドカドカやっているキャバレーだ。コンパという店名であった。大阪は妙なところで、メトロのようにバカバカしく華美な装飾を施したのがあると思うと、まるでミルクホールのように殺風景なのがあるのである。