후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごしたん
安吾史譚
坂口 安吾의 安吾史譚(あんごしたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,437자 · 27화면
のみならず、その高徳と学識は万民の師表と仰がるべき尊い御方で、生れながらに女神たる唯一絶対の上皇につづいては、禅師が人臣最高の御方、この御方ほど女神の皇太子にふさわしく、次の天皇に適格な御方はありますまい」
これに類するササヤキは折にふれて女神の耳に達し、女神の心をうごかすように謀られ計算されていた筈であろう。
そのササヤキをきく前に、事実に於て、それが女帝の偽らぬ心でもあった。道鏡こそは、唯一絶対の現人神たる己れにつづいて、人臣最高の徳と学をそなえ、神と人との中間にも位置すべき天地第二の格あるものだ。自分がともに天地のマツリゴトをはかるべき者は、彼のみで足り、彼こそは己れについで皇位につくべき生れながらの定めを具えた人であろう。
次第に女帝の心は定まり、心定まれば生れながらに全ての勢いを保つ唯一の女神であるし、道鏡の高徳と学識に傾倒して驚きと敬にうたれた女神の心は顧みてケガレなく雑念のないものであったろう。淳仁帝を廃して淡路一国の王様にしてしまったのは、女帝の信念の業であったろうと思う。
そこで藤原氏一族の陰謀はその仕上げにかかるのである。藤原氏の密令をうけた九州の神司の習宣のアソマロという者が、宇佐八幡の神託と称し、道鏡を天皇の位に即けたなら天下平らならん、と奏上した。