후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごしたん
安吾史譚
坂口 安吾의 安吾史譚(あんごしたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,437자 · 27화면
正しい位置にある心から一途に発する敬愛のマゴコロのみが全てであったと私は信ずる。
百川は自分の天皇を探し当てた。そして道鏡は不用になり、下野の国、薬師寺の別当として都を追われた。
俗書や俗説は道鏡の心理を作為して皇位をねらったと云うが、史料の語る事実に於て彼が自発的に皇位を狙ったと目すべきものは一ツもない。藤原氏の手先たる習宣のアソマロが、道鏡を天皇にたてると天下が平らになろうと計画的な神託を奏上し、同じ一味の清麻呂がそれをくつがえして、すみやかに道鏡をのぞくべし、という筋書通りの芝居を運んだだけである。道鏡はそれを見ていただけのことだ。
史料の語る正しい言葉からは、女帝と道鏡の恋愛の事実すらも出てこないように私は思う。
★
最後に蛇足ながら、秘められた国史のカギの一ツが、この複雑な陰謀の中に現れて何かを暗示しているようだ。
それは百川らの陰謀が、道鏡を皇位につけると天下が平になろう、とニセの神託を奏上させたが、その神託を発した神が、国撰史では皇室の祖神であり、かかる神託を発する唯一の神と見て然るべき伊勢大神宮が発せられずに、九州の宇佐八幡から発せられ、それが何の疑いもなく、女帝にもその時代にも当然の権威ある神託として通用していることである。