후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごしんにほんふどき
安吾新日本風土記
坂口 安吾의 安吾新日本風土記(あんごしんにほんふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,371자 · 34화면
要するに日向は神話の国だ。
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私のような碁好きな者にとっては日向はなつかしい国なのである。碁盤の最上のものはカヤの木でつくられる。カヤの大木というものは少いものだが、その産地が日向の小林の奥だ。また碁石の最良のものは日向蛤に那智黒と云って、白石が日向の蛤でつくられ、黒石が那智の黒石でつくられる。日向の日向市のあたり、伊勢ガ浜というところでこの白石がつくられているのである。大きな工場というものはなく、家庭工業で、大きな蛤を筒でくりぬく。自動車の窓からその作業の風景が見えたが、私にとっては懐しいものであった。
最良のカヤ盤と白石。神話の国には大そうピッタリした産物だが、もっとも神様や昔の天皇がそういうものを使っていたわけではない。正倉院御物でも見られるように昔は盤も石も鉱石宝石の類いであったらしい。しかし私が面白いと思うのはカヤ盤の発見はとにかくとして、白石を蛤でつくりだした誰かの独創である。こういう独創というものはラムネのタマを発明した人や、コンニャクをはじめて作ったり食ったりした人と同じぐらいバカバカしくてなつかしいものだ。こういう独創的な大人物の名前などはいかなる本にもとどまるはずがないものだが、その独創は長く後世に生きのこり、恐らく数千数万年のイノチをもって尚つきることを知らない