후리가나로 읽는 일본 고전
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 完本 たぬき汁(たぬきじる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,158자 · 273화면
四代将軍家綱は何事もなく、この世を去ったのであるが、五代の綱吉は馬鹿殿様であった。俗にいう犬公方がそれである。国法を紊すものなりとして、桂昌院は我が子綱吉を殺し、その後自らも害して果てた。文献には、綱吉が薨去した十数日前に桂昌院はこの世を去ったことにしてあるが、ほんとうは桂昌院は綱吉を殺した後に自殺したのであった。
六代将軍の家宣は、甲府宰相綱重の子であった。つまり、桂昌院の孫である。この家宣の霊廟が元禄の文化を象徴し、その建築美の精髄を集めた文昭院である。明治になって宮中に豊明殿を造営する時、その結構様式をこの文昭院に模したほどであったという。
霊廟の建物は、どれも本殿、桐の間、拝殿の三つに区分されてある。霊祭の時、桐の間には将軍、大僧正、三家、三卿のほか座することができなかった。拝殿の畳の上には十万石以上の諸侯が座し、十万石以下の大名は御浜縁という縁先に座して、霊廟を仰ぎ見た。
であるから折りから霊祭の日に雨でも降っていたなら、十万石以下の殿様は雨滴や飛沫でびしょ濡れになった。こんな時には、予め気のきいた家来が霊廟の別当に袖の下を使っておいて、茣蓙を当てがって貰ったものであるが、ぼんくらの家来を持った大名は袍衣が肌まで濡れ通った。