후리가나로 읽는 일본 고전
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 完本 たぬき汁(たぬきじる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,158자 · 273화면
みやこ鳥の群れは、大川と神田川の合流点のまわりを離れない。東岸の向こう両国の方へ群れを離れて行く鳥は、随分まれであった。
浜町河岸の方へ、時々一、二羽ずつ遊びに行く姿を見たが、それも直ぐ龜清の石垣の下へ戻ってくるのである。
私は、四月の中旬まで、続けてみやこ鳥を見に行った。そして、遠い若き日の思い出に耽ったのである。桜が散って、東風が両国の橋へほこりを巻く頃になると、みやこ鳥の群れは、どこへ行ったのか、両国橋のあたりに白い洒麗な姿を見せぬようになった。
けれど、みやこ鳥は龜清の石垣の下の波の上にばかりいるのではないそうだ。それを知らなかったのは、私が寡聞であったからだ。このほど、農林省鳥獣調査の葛精一氏から話を聞くと、東京では大川のほかに、半蔵門のお堀の上に、毎年数羽のみやこ鳥が、のんびりと泳ぐ姿を見せるという。
『みやこ鳥』のゆりかもめは、前にも書いた通り標準和名のかもめから見ると、形も小さく色も少し違う。普通のかもめは翼羽の長さが三百四十ミリから三百九十ミリあるというのに、ゆりかもめは二百八十三ミリから三百二十五ミリくらいしかない。
蕃殖の地は西伯利亜北部の寒いところで、冬になると樺太、千島、北海道、本州、九州、台湾の方まで渡ってくる。